文=芦部 洋子 築地で仕入れた新鮮な魚を串焼きにして、1本150円と280円という低価格で提供する店「魚串さくらさく」が登場した。メインの串焼きは30種、自家製味噌漬け、スパイスなどで変化をつける。串揚げや軽い一品料理も揃えた。 魚の串焼き専門店出店の理由は、「魚料理を安価な均一価格で提供する業態がない点に着目。差別化と潜在客開拓を狙った」と有村壮央代表取締役。業態開発には、和食業態経営で得た仕入れルートとノウハウを活用した。既存店で3切れ450円で提供する焼き魚を1切れずつ串打ちして150円で提供しているので、お得感がある上、お客は複数の魚を楽しめる。 女性一人で入れる雰囲気と、魚が片手で食べられる手軽さも好評で、毎日満席の盛況ぶり。お客の6割が女性で、年配の地元住民も多い。出店依頼が多くFC展開を計画中。ブレイクを予感させる業態だ。 (左)左から「本シシャモ」「金目鯛ゆず胡椒」「鮪頬肉