I/O機能の拡張によるCometのサポート Tomcat 6.0.xではAPRやJ2SE 1.4から導入されたNew I/Oを活用することでI/O機能が大幅に拡張された。特にデフォルトでCometをサポートしている点は、Webアプリケーション開発者にとって見逃せない。Cometとは、HTTPを使用して疑似的にプッシュ型の通信を実現する技術の総称である。 HTTPによる通信では、クライアントからサーバにリクエストが送られたら、サーバは即座にそれを処理してレスポンスを返すというのが普通だ。サーバは原則としてクライアントからのリクエストに応答するだけであり、通信を始めるタイミングはクライアント側が握っている。 しかしこの方法だと、サーバがクライアントに定期的にデータを送り続けたい場合や、多数のクライアントに一斉にデータを送りたい場合には問題がある。クライアント側ではサーバからいつデータが送られて