タグ

bioに関するozmaLeeのブックマーク (6)

  • 解剖実習遺体からプリオン検出の意味、プリオン病の歴史とこれから

    正常なタンパク質に異常な形状を伝搬するプリオン。宿主の脳や神経組織の細胞を破壊し死に至らせる(写真はイメージです) Christoph Burgstedt-iStock <未だに治療法が確立されておらず、「第3の感染症」とも呼ばれるプリオン病。長崎大・西田教行教授らの研究グループが検出に用いた技術は、実習の安全性を向上させるだけでなく、将来的にプリオン病の感染拡大防止に役立てられる可能性も秘めている> 長崎大の西田教行教授(ウイルス学)らの研究グループは、医学部や歯学部で行われる解剖実習のために提供された遺体を調べた結果、1体からプリオン病の原因となる異常なタンパク質(プリオン)が検出されたと発表しました。プリオン病と未診断の解剖実習遺体からプリオンが発見されて同病と確定診断されたのは、世界初といいます。 プリオン病は未だに治療法が確立されておらず、致死率100%の疾患です。感染から数カ月

    解剖実習遺体からプリオン検出の意味、プリオン病の歴史とこれから
  • 100年ぶりの新しい細胞分裂様式「非合成分裂」は教科書を書き換えるか?

    ゼブラフィッシュの特殊な細胞分裂は、効率的に細胞の数を増やすため?(表層上皮細胞の全体を観察するために細胞を1つずつ色分けされたゼブラフィッシュの幼生) nature video-YouTube <ゼブラフィッシュの表層上皮細胞でDNA複製を伴わない細胞分裂が行われるのは、「急いで細胞を増やすためではないか」と台湾・中央研究院の陳振輝博士らの研究グループは予想する。この仮説が広く受け入れられるために必要なのは?> 台湾・中央研究院の陳振輝博士らの研究グループは、小型魚のゼブラフィッシュの表層上皮細胞(SEC)の観察から、DNAを複製しない新しい様式の細胞分裂「非合成分裂」が行われていることが示唆されたと5月5日付の英科学誌「Nature」に発表しました。もし普遍的な現象であれば、生物の教科書が書き換わるほどの大発見です。 生物の条件と細胞分裂の種類 生物とは、そもそも何でしょうか。統一され

    100年ぶりの新しい細胞分裂様式「非合成分裂」は教科書を書き換えるか?
  • 小さなRNAが開いた大きな可能性(中屋敷 均)

    きっかけは、成長ステージに異常を起こす変異体 前々回の記事「新知見が謎をますます深める!? 実は定義さえできていない『遺伝子』」でRNA遺伝子について触れた。今回は、そのRNA遺伝子の一部となっていく、わずか20塩基程度からなるmiRNA(マイクロRNA)の発見の経緯を紹介してみたい。 「mRNA(メッセンジャーRNA)の発見」に寄与した研究者の一人である、シドニー・ブレナーは「セントラルドグマ」が確立された後、遺伝子研究から離れて線虫を用いた発生の研究を始めた。ブレナーのラボのポスドクだったロバート・ホロビッツはアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)の卒業生だったが、1978年には出身校に戻り教授としてラボを持った。その際、多くの線虫の変異体も持ち帰ったが、その1つがlin-4と呼ばれる変異体だった。 lin-4変異体はヘテロクロニック変異と呼ばれる、細胞分化における時間軸に異常が

    小さなRNAが開いた大きな可能性(中屋敷 均)
  • 【形を伝えるプリオン】揺らいできた〈遺伝子=DNA〉というドグマ(中屋敷 均)

    遺伝子とは何か?——遺伝子に関する知見が深まるほど、遺伝子に関する謎も増えている、というお話をご紹介しましたが、さらに「遺伝子という言葉の意味するもの」そのものが揺らぎ始めているのではなないか、という知見や現象が次々と報告されています。 前回の記事〈新知見が謎をますます深める!? 実は定義さえできていない「遺伝子」〉 いくつかの例を見ながら、私たちが当たり前のように思っている「遺伝子はDNA」ということについて、当なのか考察してみたいと思います。 当に「遺伝子はDNA」なのか? 先日の〈新知見が謎をますます深める!? 実は定義さえできていない「遺伝子」〉では、現代における「遺伝子とは何か」にまつわる技術的な問題の一つを取り上げた。今回は、より質的な次元で揺れている「遺伝子とは何か」について、いくつかの話題を紹介したい。 化学物質としての遺伝子がDNAであることは、現代において自明なも

    【形を伝えるプリオン】揺らいできた〈遺伝子=DNA〉というドグマ(中屋敷 均)
  • 新知見が謎をますます深める!? 実は定義さえできていない「遺伝子」(中屋敷 均)

    遺伝子とは何か?——そんな問いも、現代の私たちからすると"いまさら感"漂う気がしますが、実は遺伝子に関する知見が深まるほど、遺伝子に関する謎も増えていっている、ということをご存知でしょうか? 「遺伝子を考えることは、生命の質とは何なのかという、人類誕生以来の思索に通じる」という著者に、遺伝子研究と遺伝子の謎について語ってもらいました。 いま、なぜ「遺伝子とは何か」なのか? 遺伝子という言葉は、いまや日常語である。「この会社には、〇〇という遺伝子が受け継がれている」とか、「最強〇〇遺伝子!」とかいったフレーズは世にあふれている。「遺伝子とは何か?」などと問うてみても、ブルーバックスの読者の皆さまには、何をいまさら感あふれる愚問のように聞こえるだろう。しかし、である。いま、改めて問う。 我々は、当に「遺伝子とは何か」を知っているのだろうか? たとえば、以下の遺伝子の説明のうち、常に正しいと

    新知見が謎をますます深める!? 実は定義さえできていない「遺伝子」(中屋敷 均)
  • 触覚に関係するメルケル細胞の研究に応用可能なモデル細胞を特定

    ファンケルは2021年4月21日、触覚に関係すると考えられているメルケル細胞のモデル細胞として使用できる細胞を検討し、「ヒトメルケル細胞癌由来細胞株MCC14/2(MCC14/2)」が、生体メルケル細胞の特徴を持つことを確認したと発表した。 これまで、メルケル細胞には43の遺伝子が発現することが報告されている。そのうち確認可能な39の遺伝子について調べたところ、MCC14/2に29の遺伝子の発現が確認できた。つまり全体の約75%がメルケル細胞と同一の遺伝子であることが分かった。 また、メルケル細胞に特徴的なタンパク質であるCytokeratin-8(CK-8)と、機械刺激感受性イオンチャネルPiezo2が、MCC14/2でも高い確率で発現していることを確認した。

    触覚に関係するメルケル細胞の研究に応用可能なモデル細胞を特定
  • 1