パチンコ攻略法で成果が上がらなかったとして大阪府内の派遣社員男性(52)が、パチンコ情報を提供する「日本リサーチ攻略データバンク」(東京都)に支払った情報料計386万円の返還を求めた訴訟で、大阪地裁が「攻略法の効果はない」と認定し、同社に全額の返還を命じたことがわかった。 4日の判決によると、男性はパチンコ雑誌で「スタッフが攻略法を実演後、大当たりまで指導する」とする同社の広告を見て、2007年11月、105万円を支払って大阪府内のパチンコ店で実演指導を受けたが、大当たりは出なかった。 同社側はその後、「補充の攻略法がないと大当たりにならない」などと説明。男性は08年6月まで、6度にわたって20万~80万円払ったが、効果はなかった。 同社は「パチンコは遊技。原告は利殖の手段と認識した過失がある」と主張したが、小川浩裁判官は「攻略法に効果はなく、広告も事実に反し、違法な勧誘」と退けた。 同社