超満員のNACK5スタジアムで2年ぶりに行なわれた「さいたまダービー」は、首位の浦和が好調だった大宮に1-0の勝利を収めた。これで公式戦12試合連続負けなしだ。 前半は大宮の高い位置から掛けてくるプレッシングに苦しんだ。「相手の先発メンバーを見た時、『これはプレッシング優先で来るな』というのは分かった」と槙野が振り返ったように、ムルジャ、ペチュニクら助っ人陣をベンチに置いて“浦和封じ”の対策を練ってきたのは明らかだった。 ボランチの柏木もいくつかの打開策を試みた。 「相手も真ん中をしっかり固めてきて、バイタルエリアでフリックしたところを奪われカウンターを食らってしまい、『これは狙われているな』と感じた」 背番号10はショートパスにこだわらず、早めにロングフィードを放つなど攻撃のテンポを変えようと努めた。しかし、それでも上手く行かず、逆にミスからボールを失い、大宮アタッカー陣のスピードを活か