2009年、ミュージカル『テニスの王子様』の伊武深司役でデビューし、2012から4年にわたって舞台『弱虫ペダル』今泉俊輔役で、人気を確立した太田基裕。 2018年の『紅白歌合戦』にも出演したミュージカル『刀剣乱舞』では千子村正役を演じるなど、2.5次元舞台に欠かせない存在となった一方で、ミュージカル『ジャージー・ボーイズ』ボブ・クルー役など2.5次元以外のフィールドにも活躍の場を広げている。 「世の中に2.5次元舞台はいっぱいありますけど、どんな作品に出るときにも、“アツさ”だけは絶対に大切にしたい」 自らの性格を「平和主義」と称する太田だが、10年間もこの厳しい世界を生き抜いてきただけあって、穏やかな語り口の中からはブレない芯の強さが感じられた。撮影/すずき大すけ 取材・文/江尻亜由子 スタイリング/小島竜太 ヘアメイク/青山亜耶 舞台『弱虫ペダル』は、自分の心構えを変えた大きな作品20