27日に行われた大阪国際女子マラソンは、北京五輪選考大会であること以上に、マラソン初挑戦となる福士加代子は果たしてどこまでやれるのかという点で、大きな注目を集めていました。北京五輪への出場を確実にするには、好タイムが望まれる大会だけに、大会記録はもちろん、初マラソン世界最高記録・日本最高記録までも狙えるのではないかと、個人的にも期待感を持ってレースを見つめていました。おそらく日本中に、そういう期待感を持って福士の走りを見守った人がいたことでしょう。 しかし、待っていたのは過酷なマラソン地獄でした。 選考大会特有の牽制合戦を繰り広げる選手たちを尻目に、福士は序盤からハイペースで飛ばします。1万メートルとカンチガイしているのかと思うほどのハイペースも、福士なら走りきってしまうような気さえしたものです。しかし、30キロ過ぎから福士は大失速。レース中4回の転倒を見せるなどヘロヘロとなり、本人曰