男子シングルスを制したのは、ロジャー・フェデラー(スイス)。ウィンブルドンでは2年ぶり、通算6度目の栄冠だった。通算15個目のグランドスラムタイトルは、ピート・サンプラス(米国)を抜き、史上最多となった。また、この決勝の総ゲーム数「77」は、昨年、ラファエル・ナダル(スペイン)とフェデラーが戦った62ゲームを抜いて、ウィンブルドンの男子シングルス決勝での最多記録となった。 ■テニスファンの心に深く刻まれる試合 しかしこれは、記録よりもテニスファンの心に深く刻まれる試合だった。最終セットはロングセット(タイブレークを行わず、2ゲーム差がつくまで行う)を採用するウィンブルドン。スコアボードには「11」とか「12」とか、めったに見ることのない数字が映し出された。この第5セットは、人間の集中力の限界に挑戦するような戦いだった。両選手とも一歩も引かなかった。試合開始から3時間を超え、さらに4時間を超
錦織は、全米OPでは世界ランク4位のフェレールを撃破し、注目を集めた【Photo:CameraSport/アフロ】 先日の全米オープン(OP)は、男子はロジャー・フェデラー(スイス)の5連覇、女子がセリーナ・ウィリアムズ(米国)の6年ぶり優勝で幕を閉じたが、これで男女ともに、今年一年のグランドスラムは終了。シーズンそのものは11月まで続くが、多くの選手たちが最大の目標としている4大大会が終わったことにより、ここ最近のテニス界の趨勢(すうせい)や勢力図の推移等が見えても来る時期でもある。9月16日(予選は13日〜15日)から日本では女子の東レパンパシフィックOPが、そして9月末にはAIG OPも始まるが、そのプレビューも兼ね、今年のテニス界のここまでを振り返ってみたい。 ■ロジャー帝国の崩壊!? 新勢力の一角を担う錦織 男子テニスにおける今年最大のトピックは、何と言っても、4年半に渡って頂点
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く