サッカーでは、選手が怪我をして担架でピッチ外に搬出されている時間、または選手交代の時に費やされた時間を、審判がカウントし、試合時間の45分が過ぎた後にあらためて試合時間を数分間追加する。これがロスタイムだ。いたずらにケガをして時間を稼ぐといったことを防ぎ、両チームの時間を平等にするためのルールである。 しかし、実際にサッカーを見ていると、「こんなにロスタイムは長くないだろ!」または「もっと長くていいだろ!」といったケースに出くわすことが多い。なぜなら、ロスタイムが観客に知らされるのは、前半、または後半の45分が過ぎた頃。試合中は、どれだけロスタイムがあるかどうかは、なんとなくでしか分からないのだ。 そんな中で、唯一ロスタイムを知る存在が主審だ。主審は試合のタイムキーパーとしての役割を負っており、試合中にたびたび腕に着けた時計を触っているシーンを目にすることがあるだろう。こうした時計は「レフ