速水健朗の『STATUS AND CULTURE』評:サーストン・ムーアのステイタスはなぜ落ちないのか? 僕が新潟で高校生だった頃、局地的なニューバランス(NB)のスニーカーブームが巻き起こった。国鉄が民営化されてJRになってまだまもない頃だ。上越新幹線の新潟東京間が1時間39分に短縮され、東京の近さが肌で感じられるようになった。とはいえ高校生のおこづかいでは、そう気軽に行けるものではなかった。僕らは、無駄に東京でしか手に入らないものに敏感になっていた。当時の新潟では売っていなかったNBのスニーカーをわざわざ東京で買ってはきはじめた天才がいて、それがきっかけで皆がNBをはき始めたのだ。 9月16日(月・祝)にデーヴィッド・マークス × 栗野宏文『STATUS AND CULTURE』のオンライントークショーを開催! 最初にはいたやつはもちろん、4,5番手くらいまでは、自分たち発信のブームと