世間一般に信じられているものに,格差社会が到来した, というのがあります。 多くの場合,小泉政権とリンクした形で語られます。 これについては,ほぼ結論が出ています。 ◆日本は相変わらず,格差が少ない。 ◆格差が拡大傾向にあるのは確かだが,それは他国と比べて随分緩やか。 ◆格差の広がりは,社会構造の変化に主因がある。 まず,IMFで報告されたジニ係数。 07年にIMFが報告したジニ係数。一目瞭然です。 ジニ係数が大きくなったのは,80年代であり, 90年代~21世紀は増加傾向にあるも,それは緩やか。 新興国のジニ係数の大きさに注目。 また,確かに日本は緩やかにジニ係数が大きくなっていますが, その背景として, 第一に高齢化社会。 第2に若年者の雇用形態の変化。 第3に小家族化。 を考える必要があります。 ジニ係数に顕著な変化が見られるのは, お年寄りの世代と若者世代。 若者世代の場合は,フリ