8月24日、英大衆紙サンの一面の右側に掲載されたヘンリー王子の全裸写真は、ネットが突き付ける新聞のビジネスモデルの問題を改めて浮き彫りにした。写真は24日、ロンドンで撮影(2012年 ロイター/Toby Melville) [ロンドン 24日 ロイター BREAKINGVIEWS] 英大衆紙サンの一面の右側に掲載された写真に注目が集まった。そこには、不鮮明だが見間違えることはない王子の肉体が写し出されていた。しかし、真にあらわになった部分は左側の見出しにあった。「あなた方がネットですでに見たヘンリー王子の全裸写真」 論点を明確にしよう。ここでの倫理的問題は薄い。王室メンバーであろうと誰であろうと、パーティー参加者の目が行き届いた場所で全裸になれば、その時点で彼らはプライバシーの権利を捨てている。メディア基準の観点では、(新聞界の報道の実態や倫理基準を調査する)「レベソン委員会」で問題視され