「のりが予定外の場所に付着し、めくれない状態になっていたため」と「政府関係者」が説明した菅総理の広島での被爆者慰霊の式典での挨拶読み飛ばし。しかし、その説明は虚偽だった疑いが強まっている。それを暴いたのは広島で子育てをする1人のフリージャーナリストだった。 ジャーナリスト宮崎園子の「総理の挨拶文」10月1日の朝早く、私が編集長を務めるInFactの記事がネット上を駆け巡った。タイトルは「総理の挨拶文」。サブタイトルは「のり付着の痕跡は無かった」。朝6時半に「上」が出て、それから間もなくして「下」が出た。アクセスを競うこともない弱小オンラインメディアの記事は瞬く間に拡散した。これがその記事だ。 取材・執筆は宮崎園子さん。この7月まで出生地の広島で朝日新聞記者として取材をしていた。東京への転勤を打診されたのを機会に退社し、以後、子育てをしながら被爆地・広島にこだわってフリーランスとして取材を続