デジタルコンテンツ決済仲介のGumroadは今月から、同サービスでPDF電子書籍ファイルを販売するユーザー向けに、簡易な電子透かし機能を無料オプションとして提供開始した。 今回追加された機能では、PDFファイルに購入者の名前とメールアドレスが埋め込まれ、ロゴ形式で表示されるという簡易なもの。Gumroadではすでに多くの個人作家が電子書籍を販売しているが、DRM追加オプションを求める声も多く、まずPDFファイル向けの電子透かしから実験することを決めたようだ。 関連記事 話題のサービス「Gumroad」で星海社が『青春離婚』を販売 誰でも簡単にデジタルコンテンツを販売できるサービスとして話題を呼んでいる「Gumroad」で、星海社が出版社としてはいち早くコンテンツ販売を開始した。 関連リンク GumroadのPDF電子透かし機能 hon.jp 電子書籍／電子出版の今を知る、今が分かる ITm

「次のスティーブン・キングになること」は非常に高い目標だが、「自分の本を出版すること」はかなり容易になっている。自主出版の成功の尺度とは何だろう。 自主出版を巡るイメージが以前とかなり変わり、有名な著者たちさえも自分の作品とキャリアを誇らしげに、より自分が思う通りに実現している状況下で「自主出版の成功の尺度とは何か」という疑問を投げかけたい。究極的にいえば、それは長期で設定したキャリア次第なのかもしれない。「次のスティーブン・キングになること」は非常に高い目標だが、「自分の本を出版すること」はかなり容易になっている。 CreateSpeceを利用して『One Night of Madness』を出版したストークス・マクミラン氏にとって、本を執筆し出版方法を見出す仕事は単純にストーリーが語られていることを確実に行うことだった。GoodeReaderがマクミラン氏に初めてインタビューした201

電子書籍事業に乗り出しているオールアバウトが、1万点以上の電子書籍コンテンツをGoogle Playで提供開始した。 総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトは、All Aboutガイド執筆の電子書籍約1万2000点の配信をGoogle Play Booksで開始した。2012年11月から電子書籍事業を本格的に推進している同社が他の電子書籍プラットフォームへコンテンツ提供した最初のケースとなる。 今回配信開始となったのは、All Aboutで過去に掲載された記事を再構成して電子書籍化したものと、書き下ろしを含めた750テーマ、約1万2000点。住まい、マネー、健康などのノウハウものから趣味、エンターテイメントまで約540名のガイドが執筆したコンテンツをEPUB 3形式で用意した。価格は1点50円。 Web上の自社コンテンツを電子書籍にパッケージングし直して、Google

英国の出版業界ニュースサイトで、Koboが好調な年末商戦の成果を背景に、世界の電子書籍市場で同社が20％のシェアを獲得したことを明らかにしたと報じられている。 英国の出版業界ニュースサイト「The Bookseller」によると、楽天グループの電子書籍端末ベンダーKoboが好調な年末商戦の成果を背景に、世界の電子書籍市場で同社が20％のシェアを獲得したと表明した模様。 記事によると、Koboは2012年の1年間に日本以外にブラジル・オランダ・ポルトガル・イタリア・スペイン・南アフリカにも参入し、2012年12月までに数百万台のKobo端末を販売、電子書籍作品の売り上げも前年比で2倍近くにまで達したとのこと。 記事中で、Koboのマイケル・サビニスCEOは「自社史上最高の月になった」とコメントしている。 関連記事 Koboが目指す電子書籍のオープンな未来とは？ 「読書革命」を掲げ国内の電子書

ニワンゴは、「ニコニコ静画」における漫画閲覧サービス「ニコニコ漫画（公式）」の作品閲覧を一部有料化した。 料金は1話30～80円で、ニコニコポイントでの決済となる。1度購入した作品は、期限なしで閲覧可能。課金の一部は原稿制作費としてクリエイターに還元されるという。 また、冒頭複数話と連載中作品の最新話は引き続き無料で閲覧できる。最新話の無料公開期間は作品ごとに異なる。 関連記事 これでもう迷わない、電子書店完全ガイド――ニコニコ静画（電子書籍） eBook USERがお届けする国内の主要な電子書店の徹底レビュー。そう、これは“書店のレビュー”だ。今回は「ニコニコ静画（電子書籍）」を紹介する。 3万冊を扱う“本屋”になった「ニコニコ静画（電子書籍）」を使ってみた ドワンゴの電子書籍サービス「ニコニコ静画（電子書籍）」が有料販売を本格開始し、iOSアプリにはストア機能が加わった。サービスを使っ

集英社が「ウルトラジャンプ」2013年1月号の発売に合わせて、『バイオーグ・トリニティー』（舞城王太郎×大暮維人）プロローグ編や『ジョジョリオン』（荒木飛呂彦）など計7作品の試し読みタイトルが読める『UJD／ウルトラジャンプデジタル1号』を無料配信。 集英社は、『ウルトラジャンプ』2013年1月号の発売にあわせて、試し読みタイトル7作品を収録した『UJD／ウルトラジャンプデジタル1号』の無料配信を12月19日より開始した。 この1号には、1月号から新連載となる『バイオーグ・トリニティー』（舞城王太郎×大暮維人）プロローグ編をはじめ計7作品の第1話を収録している。無料配信は、BookLive!／eBookJapan／GALAPAGOS STORE／honto／koboイーブックストア／Reader Store／Yahoo! ブックストア／紀伊國屋書店BookWebPlus／コミックシーモア／

ヤマダ電機が電子書籍サービス「ヤマダイーブック」オープン。まずはAndroidスマートフォン向けにコミック・写真集中心のラインアップをそろえた。 家電量販店大手のヤマダ電機は12月18日、SmartEbook.comと協業し、電子書籍サービスヤマダイーブック」をオープンした。 同社が6月にサービスインした「ヤマダ電機マルチSNS」の1サービスとして展開するもので、まずはAndroidスマートフォン向けにコミック、写真集2万2940点を用意。2013年2月には小説など文字もののジャンルも取り扱い、PCでの閲覧にも対応する予定。ヤマダポイントのほかクレジットカードで決済でき、今後各種キャリア課金にも対応予定。サービスインを記念し、先着1万名にヤマダイーブックポイントをプレゼントするキャンペーンを行っている。 運営を委託されたSmartEbook.comは2011年4月にフォーサイド・ドット・コ

関連記事 ブロマガに「日本維新の会」など新発行人　合計185チャンネルに niconicoの記事配信サービス「ブロマガ」に日本維新の会や辻仁成さんなど新たな発行人。31チャンネルが新設され、チャンネル数は合計185となった。 niconicoのブロマガ、有料登録者2万人突破 8月21日にスタートしたドワンゴの記事配信サービス「ブロマガ」の有料登録者が2万人を突破した。人気チャンネルの上位は、「週刊『夏野総研』」「岡田斗司夫のニコ生では言えない話」「GACKT ちゃんねる」など。 還元。そしてニコニコできる創造の世界へ――niconicoが電子書店になる本当の理由 「なんか金稼ぎにきたな、とは思われたくないんです」――niconicoの電子書籍サービス「ニコニコ静画（電子書籍）」がこのほどリニューアルし、約3万2000冊の電子書籍を取り扱う“ストア”へと生まれ変わった。単に本を売るだけではな

富士見書房は、ライトノベル『スカイ・ワールド』（著：瀬尾つかさ）の第1巻がまるごと無料で楽しめる試し読みキャンペーンを同社Webサイト内で実施する。期間は12月7日～17日まで。 『スカイ・ワールド』は、MMORPGを題材としたライトノベル。魔法と科学技術が同居するオンラインRPGの世界に閉じ込められた主人公たちが、難クエストに挑みながら天空に浮かぶ唯一の浮遊島、第一軌道「アイオーン」を目指すという冒険ファンタジーだ。 同作は12月20日に第3巻が発売される予定。同社では発売に合わせて今回の無料配信を実施する。「作品に自身があるからこそできる超大胆企画」という。 なお、同社は今回の企画を“第1弾”としており、さらなる追加企画も期待できる。 関連記事 電子書籍端末が美少女に　「電子書籍少女」、BinB storeで無料配信 同人サークル「辺境屋」による同人誌シリーズ「電子書籍少女」を再録・加

KDDIは12月3日、auスマートフォン向けの定額サービス「ブックパス」の提供を開始した。料金は月額590円だが、2013年3月末までは「auスマートパス」会員向けに無料で先行提供する。 ブックパスで読み放題になる電子書籍は、コミックや小説、実用書、雑誌、写真集などサービス開始時点で2000冊以上。また従来提供してきた電子書籍配信サービスの「LISMO Book Store」もリニューアルしてブックパスに統合されており、10万点以上のラインアップを1点ごとに購入できる。 対象機種はAndroid搭載auスマートフォン（IS01除く）。このほか、2012年12月中旬以降発売となる4G LTEタブレット（AQUOS PAD SHT21）でも利用できる。 またKDDIは、auスマートパス会員にうたパスとブックスの月額利用料を無料にするキャンペーンを行っている。さらに「ビデオパス」（月額590円）

ネオスは、電子書店構築システム「電子書店構築 CMS」の販売に関する契約をモバイルブック・ジェーピーと締結。モバイルブック・ジェーピーを通じて、コンテンツプロバイダーへの提供を開始した。 電子書店構築 CMSは、Webブラウザで利用できるスマートフォン向け電子書店を構築できるASPサービスだ。モバイルブック・ジェーピーが取り扱う電子書籍コンテンツと合わせたコンテンツ一体型のワンストップサービスとして販売する。BS Format／XMDF／EPUB3などのマルチフォーマットに対応し、モバイルブック・ジェーピーが扱う電子書籍のうち7万5000タイトルの配信に対応。有力な配信コンテンツの確保、利用ビューワの選定と契約、クレジットカード会社との契約交渉など、電子書店の開設からサポートまでを提供するという。 関連記事 オールアバウトが電子書店「All About Books」を開設、ホールセールモデ

世界的ヒットを記録した小説『ハリー・ポッター』シリーズの作者、J.K.ローリング氏の新作『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』（訳：亀井よし子氏）が12月1日、講談社から発売される。紙の書籍はI・II巻の2冊で、価格はそれぞれ1575円。電子書籍も同時発売され、紀伊国屋書店BookWebPlus、Reader Store、BookLive!、honto、koboイーブックストア、Kindleストアほか各電子書店から配信される。 ファンタジー小説だった『ハリー・ポッター』とは打って変わって、新作『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』は魔法のない現実世界が舞台。J.K.ローリング氏が初めて大人向けに書き下ろした本格長篇小説でもある。イギリス郊外の小さな町、パグフォードである男が突然の死を迎え、その死をきっかけに立て続けに事件が起こり出す。貧困、ドラッグ、ティーンエイジャーの苦悩といった社会

TORICOの「漫画全巻ドットコム」が、紙書籍と電子書籍の両方を扱うハイブリッド書店としてリニューアルした。 TORICOは11月19日、「漫画全巻ドットコム」で電子書籍の取り扱いを開始した。同サービスはこれまで、Webサイトを通じて紙の漫画の全巻セットを販売してきた。今後は電子書籍と紙の書籍の双方を取り扱う“ハイブリッド書店”となる。 電子書籍は1冊から購入可能だが、ポイントがより貯まる全巻セットも用意する。電子書籍の取り扱い冊数は合計4万5444冊で、全巻セットとしては2万3233点がそろっている。なお、紙書籍の全巻セットは4万3116点を取り扱っている。ポイントは紙と電子書籍とで共通して使える。 電子書籍取り扱い開始記念として、11月30日までの期間限定で電子書籍購入時のポイントが5倍、電子書籍全巻セット購入時のポイントが10倍になる「電子書籍開始キャンペーン」も実施されている。

電子書店「BookLive!」にライトノベルだけを集めた「ラノベコーナー」が登場。人気作品の1巻を購入すると100ポイントもらえるポイントバックキャンペーンも実施する。 BookLiveは、電子書店「BookLive!」においてライトノベル専門の紹介コーナー「ラノベコーナー」を新設した。同時に「人気作品 第1巻100ポイントバックキャンペーン」も実施する。 ラノベコーナーでは人気ライトノベルの特集などを随時配信。「もっと多くのライトノベルを知りたい」、「人気作品の特集が見たい」といった読者のニーズに応えていく。なお、BookLive!では現在、総合／書籍／漫画／雑誌、そして今回加わったラノベが、コーナーとして設けられている。 キャンペーンでは、人気ライトノベルの1巻を購入したユーザーに、100ポイントをポイントバックする。対象作品は、カンピオーネ！／ベン・トー／お兄ちゃんだけど愛さえあれば

生活総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトが電子書籍事業に本格参入。自社が運営する「All About Books」の開設のほか、ホールセール型のモデルで電子書籍コンテンツを卸売り先に販売していく意欲的な取り組みだ。 生活総合情報サイト「All About」を運営するオールアバウトは11月13日、電子書店「All About Books」を開設、併せて、他社への新たな流通形態として、ホールセールモデルを導入した電子書籍事業を本格的に立ち上げた。同社がボーンデジタルの出版社となり、また、既存の流通契約モデルにインパクトを与える動きとして注目される。 All Aboutは、“ガイド”と呼ばれる“その道のプロ”により、マネー、住宅、生活家事、グルメ、旅行、健康など各専門分野のコンテンツを提供する生活総合情報サイト。従来は主にWebサイト上での展開だったが、これを電子書籍とし

投稿電子書籍サイト「E★エブリスタ」の人気作品をコミカライズした「偽コイ同盟。」のアプリが、公開7日間で10万ダウンロード突破。1日に約2万ダウンロードのペースで推移しているという。 10月30日に配信がスタートしたiOS／Android向け無料漫画アプリ「偽コイ同盟。」が人気だ。リリース7日後となる11月6日に累計10万ダウンロードを突破したと、アプリを提供するエブリスタが9日に発表した。「現在は1日に約2万ダウンロードのペースで推移」しているという。 同作品は、エブリスタが運営する投稿電子書籍サイト「E★エブリスタ」で人気のクリエイター、榊あおいさんが投稿した同名小説をコミカライズしたもの。作画はアヤノさんが担当している。 E★エブリスタでは同作品を月額210円のNTTドコモ端末向け有料コース「E★エブリスタ プレミアム」の1作品として配信しているが、今回の単独アプリは無料で提供してい

eBookJapanが集英社の人気コミックを11月6日より順次配信。初回配信は「週刊少年ジャンプ」の連載作品より「ONE PIECE」「NARUTO-ナルト-」ほか20タイトルで、以後1カ月間で計152タイトル計1051冊を配信する。 電子書籍販売サイト「eBookJapan」を運営するイーブックイニシアティブジャパンは、集英社の人気コミックを11月6日より順次配信する。 第1弾として同日より、「週刊少年ジャンプ」の連載作品から「ONE PIECE」「NARUTO-ナルト-」ほか20タイトル計292冊をラインアップ。以降も、少年マンガ、青年マンガ、少女マンガといった各ジャンルの作品を順次配信し、全152タイトル1051冊を1カ月のうちに提供するという。 配信開始に合わせ、注目作品をピックアップする「集英社作品特集ページ」を開設。さらに連載中の長編タイトルには10巻ずつのまとめ買いセットも用

BookLiveがWiMAX内蔵電子書籍端末「BookLive!Reader Lideo」発表――その狙い 電子書店「BookLive!」を運営するBookLiveが通信料不要のWiMAXを搭載した6インチの電子書籍リーダー端末「BookLive!Reader Lideo」を発表。シニア世代などに向けた配慮を凝らした。 凸版グループで電子書店「BookLive!」を運営するBookLiveは11月7日、都内で会見を行い、通信料不要のWiMAXを搭載した6インチの電子書籍リーダー端末「BookLive!Reader Lideo」（以下Lideo）を正式発表した。価格は8480円で、予約受付は三省堂書店で11月8日から、BookLive!で11月19日から。発売は12月10日。 Lideoは、7月に開催された国際電子出版EXPOで参考展示されていたもの。電子ペーパーベースの6インチ端末で、サイ

電子書店「eBookJapan」の累計販売冊数が2000万冊を突破した。1000万冊突破はサービス開始から約10年を要したが、2000万冊突破は2年足らずでの達成となった。 イーブックイニシアティブジャパンは、電子書籍販売サイト「eBookJapan」で販売した電子書籍の累計販売数が11月1日に2000万冊を突破したと発表した。 同社は2000年12月にサービスを開始してからおよそ10年となる2011年1月、累計販売1000万冊を達成。そこから2年足らずでの2000万冊達成となる。スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末向け販売が急拡大したことや、出版社からの提供作品が増加したことなどで、販売が加速した。 eBookJapanでは現在、約6万5000冊の作品を配信。漫画が5万6000冊、それ以外の作品が9000冊と、漫画を中心にラインアップしている。今後は小説などの取り扱いを増やしてい

還元。そしてニコニコできる創造の世界へ――niconicoが電子書店になる本当の理由（1/3 ページ） 「なんか金稼ぎにきたな、とは思われたくないんです」――niconicoの電子書籍サービス「ニコニコ静画（電子書籍）」がこのほどリニューアルし、約3万2000冊の電子書籍を取り扱う“ストア”へと生まれ変わった。単に本を売るだけではない、CGMプラットフォームであるniconicoだからこその狙いが、そこにある。 「なんか金稼ぎにきたな、とは思われたくないんです」 10月24日、ドワンゴがniconicoの電子書籍サービス「ニコニコ静画（電子書籍）」で有料作品の本格配信を始めた。同サービスではこれまで、角川グループの電子書店「BOOK☆WALKER」で販売する一部作品を有料展開していたが、基本的には無料配信が中心だった。しかし今回、124の出版社との提携により、約3万2000冊の電子書籍を取