<「耳ざわりな音楽だ。」という使い方がある一方で,「耳ざわりの良い言葉ばかりで信用ならない。」といった表現を目にすることもあります。「耳ざわり」とは,どのように使うべき言葉なのでしょうか。> 問1 「耳ざわり」とは,本来どのような意味なのでしょうか。 答 「聞いていて気にさわること」という意味で使われるのが一般的ですが,「聞いたときの感じのこと」という意味で用いられることもあります。 「耳ざわり」を辞書で調べてみましょう。 「広辞苑 第6版」(平成20年・岩波書店) みみざわり【耳障り】 聞いていていやな感じがすること。聞いて気にさわること。▽「―がよい」というのは誤用。 「明鏡国語辞典 第2版」(平成24年・大修館書店) みみざわり【耳障り】 〔名・形動〕聞いていて不快に感じること。▽「耳触り」と解し「耳触りがよい」のように使うのは,本来は誤り。「目障り」についても同様。 このように「耳