台湾VIA Technologiesは7月6日(台北時間)、子会社のS3 Graphicsをスマートフォンメーカーの台湾HTCに売却することで合意したと発表した。買収金額は約3億ドル。S3は、米Appleが自社特許を侵害していると米国際貿易委員会(ITC)に申立てており、今月1日に初期判定で訴えが認められたばかり。買収先のHTCも同じくAppleと係争中という背景がある。 S3はイメージ圧縮やグラフィック技術を持つベンダーで、任天堂やソニーなどのゲーム機、PC、携帯電話向けに技術をライセンスしている。 VIAは2001年に同社を買収、2005年に投資会社WTI Investment Internationalの資本を受けている。WTI Investment Internationalの最大株主であるCher Wang氏は、HTCとVIAのチェアマンを務めている。 S3とHTCが共通している