23日、マレーシアの首都クアラルンプールで、抗議文書を手渡すために北朝鮮大使館前に集まる政治団体「統一マレーシア国民組織」のメンバー(AP) 【クアラルンプール=児玉浩太郎】北朝鮮の金正男氏殺害事件に絡み、ロイター通信は23日、マレーシア政府が北朝鮮のカン・チョル駐マレーシア大使の国外退去処分を検討していると報じた。 当局者は、北朝鮮による批判が止まらなければ、国交断絶もありうるとしている。 マレーシア政府当局者によると、大使が公表した声明でマレーシア政府を「信用できない」と批判したことを問題視。対抗措置として、大使を「ペルソナ・ノン・グラータ(好ましからざる人物)」と認定し、国外退去とすることや、在北朝鮮のマレーシア大使館の閉鎖や北朝鮮国民によるビザなし訪問停止などを検討しているという。 北朝鮮国営の朝鮮中央通信は23日、事件を初めて報じ、マレーシアを痛烈に批判。「マレーシア警察が客観性