12月時点の内定率が96年以降で過去最低を記録した。 73%といっても、この時期になると(進学や留年等で)戦線放棄した人が母数から抜けるため 就職できない学生の実数はもっと多いはず。 ただし、求人倍率的には“元祖氷河期”の方がよっぽど低い。 最低は00年卒業者に対する0.99。本年卒業予定者は1.62と、求人倍率だけを見れば氷河期とは いえない数字だ。 つまり、求人は出しても内定は出さない企業が増えたということになる。 この事実は、新卒採用のトレンドが、過去10年の間に大きく変わったことを示している。 90年代半ばまで、「まっさらで従順でポテンシャルがありそうな子」であれば、どこかに 引っかかることは可能だった。現在はそういった資質に加えて、各社がそれぞれに必要な素養の 有無を判定しているわけだ。 企業によって全然違うので一概には言えないが、代表的なものはコミュニケーション能力、 表現力と