ミャンマーを訪れている麻生太郎副総理兼財務相は3日、首都ネピドーでテイン・セイン大統領と会談する。麻生氏は日本政府として民主化と経済改革への努力を評価した上で、関係強化に向けて支援を続けていく考えを表明する考えだ。 今回の訪問は、アジア重視の姿勢を鮮明にしている安倍新内閣の本格的な外交スタートとなる。麻生財務相は3日、ウィン・シェイン財務・歳入相ら政府要人とも相次いで会談。約5千億円に上る延滞債務問題を解消し、500億円規模の円借款を再開する考えをあらためて伝える。 ミャンマーは民主化の進展で経済成長が期待され、各国の企業進出が相次ぐ。麻生氏訪問は、日本とミャンマーとの良好な関係を前進させ、日本企業の進出を後押しする狙いもある。 麻生氏は4日、ヤンゴンにある第2次大戦の戦没者が埋葬された日本人墓地を訪問する。(共同)