先日、札幌地裁にてヤジ排除訴訟で全面勝訴した件について書きましたが、その約一週間後の2022年4月1日、その判決を不服とした北海道が控訴を決定しました。これによって、ヤジ排除裁判は次のステージである札幌高裁で争われることになりました。 この控訴前後の原告と北海道知事の動きについて、合わせて報告します。 3/31 控訴断念の要請文を提出 札幌地裁での判決は、警察官による強制排除の違法性を認めただけではなく、それが表現の自由を侵害する極めて深刻なものであることを裁判所が正面から認定したという意味で、画期的なものでした。また、それは同時に被告である北海道(警察)の全面敗北を意味しており、控訴審にもつれ込んだとしても、完全な逆転は難しいと予想されます。そのため、下手に裁判を長引かせるのではなく、札幌地裁の判断を受け止めて、控訴を断念するように求める要請文を鈴木直道(北海道知事)に提出することを決め