仙台市教委は25日、児童や生徒をたたくなど体罰をしたとして、市立小中高の教員37人を同日付で処分したと発表した。このうち悪質性の高い2人を戒告の懲戒処分とし、16人を訓告や文書・口頭による厳重注意の措置、19人を市教委と校長による指導とした。 戒告処分は太白区の小学校の40代男性教諭、市立高校の50代男性教諭の2人。 40代教諭は泉区の小学校に勤務していた2016年12月、児童同士のけんかを止めるために2人の頭をつかんでぶつけた。17年5月には運動会の練習中にふざけた別の児童の頭を拳でたたき、11月にはさらに別の児童の言動を注意するため足の裏で腹部を蹴った。 50代教諭は17年8~9月、顧問を務めるバスケットボール部の複数の男子部員の胸を小突いたり、腹を手で押したりした。8月には部員1人の顔にボールをぶつけて鼻血を出させた。両教諭は市教委の聞き取りに「指導の一環だった」と説明したという。