筆者紹介 三城 雄児(みしろ・ゆうじ) ベリングポイント マネージャー 早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。都市銀行、ベンチャー企業、国内系コンサルティングファームを経て現職。特定非営利活動法人日本イーラーニングコンソシアム調査委員会委員長。民間企業や行政組織の人事改革に取り組むかたわら、組織・人事に関わる各種の講演・執筆など積極的な活動を行っている。 この連載の第1回で、(1)法令・前例第一主義、(2)予算消化主義、(3)“避・当事者主義”という「3つの思考回路」から脱却して、一人ひとりの生産性が高い組織を実現すべきことを述べた。また、第2回では業績評価の導入により管理職の役割としてリーダーシップが重要になってきていることを述べた。今回の第3回では、第1回で述べた3つの思考回路から脱却するための人事制度改革の事例を紹介する。現在の公務員の人事評価制度は成果責任と処遇水準が連動しておらず、