「ビッグデータ」という言葉が頻繁に聞かれるようになった。さまざまなデータをビジネスに活かす期待が高まる一方、システム担当者向けの記事は少ないという印象だ。よく取り上げられるのはHadoopやNoSQLといった大量データの分析処理技術に関するトピックである。だがそれでは、ビッグデータを支えるシステムの一部しか見ていない。 ビッグデータとして想定されているものの中には、POSや取引データなどのビジネスデータに加え、センサーデバイスやソーシャルネットワーク(SNS)など、従来の情報システムが取り扱わなかったデータが含まれている。そうしたデータは、従来のデータと特性が明らかに異なる。 そのため、大量データの分析処理だけでなく、データ収集方法やデータベースへの格納方法においても、システム担当者が新たに取り組まなければならない課題は多い。 本連載では、「ビッグデータのシステムデザイン」と題し、データの