Grandma Kimie’s collection No.2 まるで、1枚の絵画のよう。着物を見るとそう感じることがある。祖母が母のために誂えたこの振袖がまさにそうだ。 すーっと伸びる緑の竹。その上からは松の枝が絡み、本来、緑のはずの笹の葉は、青や朱色、金色に染め抜かれ、可愛いらしい梅の花がぽっぽっ。裾まわりには全開の菊の花だ。なんて、なんて美しいんだろう。よく見ると、白い絹地にはうっすらと地模様が織り込まれ、光の具合でほんのり見えてくるのは更紗花だろう。 It looks like a painting. Kimonos give me such an impression from time to time. This furisode (long-sleeved kimono), which my grandmother tailored for my mother, is exa