1970年に開催された「日本万国博覧会(EXPO'70)」、通称「大阪万博」は、時代を拓く技術の祭典として、日本を熱狂の渦に巻き込んだ。そして今、2025年に再び大阪で万博を開催する取り組みが始まっている。47年前の万博でどんな最新技術が発表されたか、8年後の万博でどんな先端技術が紹介されるか、検証すれば「社会を変革する技術の急速な進歩にどう対峙すべきか」のヒントが見えてくる。大阪万博シリーズの最終回、2025年に計画されている「大阪万博」の概要に迫る。 シリーズ第1回はコチラ→「夢のような未来の技術」 シリーズ第2回はコチラ→「『生命の樹』は生きていた!」 国威掲揚型から理念提唱型へ 大阪府は「2025 日本万国博覧会」の誘致を目指しているが、そもそも、大阪で再び万博を開くという話がこのタイミングで出てきたのはなぜなのか。 「取り組みとしては、東京オリンピックが決まったあとからスタートし