■5月26日 元横綱が赤い綱を締め長寿を祝って行う還暦土俵入りは、第22代の太刀山が最初だ。昔の横綱は健康にあまり気を使わなかったのか比較的短命で、60歳の還暦を迎えた人は少なかった。昭和12年に上野精養軒で還暦土俵入りを行った太刀山は、引退後親方になって途中で退職。市井の人となり節食を心がけていたという。 最近の元横綱たちは適度に運動し、食生活にも気を配り当たり前に還暦を迎える時代になった。2年前の6月には、北の湖理事長が国技館で還暦土俵入りを行っている。今月31日には元千代の富士の九重親方が、太刀持ち白鵬、露払い日馬富士両横綱を従えて、史上10人目の土俵入りを国技館で披露する。 九重親方は翌6月1日が60歳の誕生日。「自分もいよいよ還暦という感じ。みすぼらしい体でお恥ずかしいが…」というが、トレーニングジムで鍛えているだけに116キロという筋肉質の体は127キロの現役時代とさほど変わら