【北京=川越一】中国公安省は7日までに、雲南省・昆明駅で起きた無差別殺傷事件に絡み、インターネット上に「デマ」を流した45人に対し、故意に社会秩序を乱したなどの理由で、行政拘留や警告の処分を科したことを明らかにした。 公安省が中国版ツイッター「微博」上で公表したところでは、事件発生後、「ウイグル族の暴徒が杭州の西湖地区で暴行し、10人が死亡、80人以上が負傷した」「犯人の生き残りが、4日午後5時に、雲南省の他の地域でテロを起こすと話した」などの情報がネット上で広まった。処分対象か否かは不明だが、「事件の負傷者は病院でまず、5万元(約83万円)を支払わなければならない」との「デマ」も流れていた。 中国最高人民法院(最高裁)などは昨年9月、ネット犯罪に関する「刑法解釈」を公布。社会秩序を混乱させたり、国家利益を損なう投稿をした場合、侮辱・誹謗(ひぼう)罪について最高3年以下の懲役と定める刑法第