かつて国の誤った政策で強制的に隔離され、差別に苦しんで亡くなったハンセン病の元患者を追悼する式典が、都内で行われました。 追悼式典は、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて延期されていましたが、30日、厚生労働省の前で行われ、ハンセン病の元患者や家族など29人が参列しました。 後藤厚生労働大臣が「多くの患者の方々が差別などを受け、平穏な生活を妨げられたことを深刻に受け止め、改めて深くおわびします」と述べました。 そして、これまでに亡くなった2万7451人に祈りをささげました。 国は、ハンセン病の患者を法律に基づいて平成8年までおよそ90年にわたって強制的に療養所に隔離し、多くの患者や家族が差別や偏見に苦しみました。 ふるさとに帰れない人も多く、厚生労働省によりますと、ことし5月の時点で1001人が国の療養所で暮らしていて、平均年齢は87歳となっています。 30日は、療養所の入所者などでつくる