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ブックマーク / note.com/fohtake (5)

  • 2022.12.9 新型コロナウイルス感染症対策分科会の意見書と発言内容|大竹文雄

    新型コロナウイルス感染症のデータに関する意見書大竹文雄・小林慶一郎 1.新型コロナウイルス感染症の病状の程度に関するデータについての政府回答 第20回(令和4年11月11日)新型コロナウイルス感染症対策分科会および第30回(令和4年11月24日)基的対処方針分科会で、私たちは新型コロナウイルス感染症の病状の程度に関するデータが基的対処方針において第7波のものに更新されていないことを指摘し、それを更新するように意見を述べた。データを最新のものにすべきという意見は、私たちを含めて計6名の委員から出されている。これに対する政府の回答がつぎのように議事録で公表されている。 「・ 対処方針P4の重症化する人の割合・死亡する人の割合に関するデータについては、現時点で、厚生労働省において、ADB・専門家との間で調整中と承知しており、今回の基的対処方針の改正で更新することが難しいと考えております。で

    2022.12.9 新型コロナウイルス感染症対策分科会の意見書と発言内容|大竹文雄
    paravola
    paravola 2022/12/10
    データ更新が遅延している現状が続けば、政府対策本部を廃止しない、と言いたいがために、あえて重症化率や致死率のデータの更新を遅らせているのではないか、と国民に疑念を持たれる懸念が大きい
  • 自粛要請の報道について|大竹文雄

    密閉空間、密集場所、密接会話を避ける、夜間の外出を避ける、自宅で仕事をするといった行動の自粛に対する政府や自治体からの要請が相次いでいます。報道を見ると、この要請で困る人やこの要請を守らない人についての紹介が多いように思います。 確かに、そのような要請をされても守れない人や困る人も多いと思います。一方で、かなり多くの人がこの危機的な状況を理解して自粛をしています。実際に、在宅勤務をしている人や遊びに行く計画を変えた人はかなりの人数になっていると思います。 困っている人や自粛していない人を報道することの意義はよく理解できます。しかし、自粛を守っていない人を批判的に紹介することでさえ、行動経済学的には逆効果なのです。そういう人たちの様子を報道することの意味は、守っていないことが社会規範なのだと多くの人に認識させてしまうことです。その報道を見た人は、守っていない人があんなにいるのなら、自分も守ら

    自粛要請の報道について|大竹文雄
    paravola
    paravola 2021/05/09
    (行動経済学的には)しかし、自粛を守っていない人を批判的に紹介することでさえ、行動経済学的には逆効果なのです
  • 専門家会議と諮問委員会|大竹文雄

    私は「新型インフルエンザ等対策有識者会議 基的対処方針等諮問委員会」に5月14日から経済学者として参加しております。よく誤解されますが、いわゆる専門家会議として知られている「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」とは別の会議です。 専門家会議には3月19日以降、私は「2 専門家会議の構成員は、別紙のとおりとする。ただし、座長は、必要に応じ、その他関係者の出席を求めることができる」のうち、後者の座長が必要に応じて出席を求めたものの一人として出席してきました。新型コロナウイルス対策には、人々の行動変容が重要な鍵を握っていますので、行動経済学の立場から意見を述べてきたのです。 諮問委員会は、専門家会議の提言をもとに作成された基的対処方針について議論する場で、緊急事態宣言の実施や解除の基準について議論するものと理解しています。具体的な解除案について、経済学的な見地から、感染症以外の社会経済的

    専門家会議と諮問委員会|大竹文雄
    paravola
    paravola 2020/10/28
    (クーデター疫学者同様、ネットワーク化されてるのだろう。予想はしていたが暗い気持ち)各国で世論操作を行動経済学者が指南
  • 人文学・社会科学の社会的支持を向上させるために|大竹文雄

    科学技術・学術審議会学術分科会(第69回) 2018年8月22日13:00−15:30 人文学・社会科学の社会的支持を向上させるために大阪大学大学院経済学研究科 大竹文雄 1. 人文学・社会科学に対する批判 人文学や社会科学の教育・研究が社会に役立っていないのではないか、大学ではもっと役に立つ実践的な教育をすべきではないか、という意見をしばしば耳にする。確かに、大学で教えられている人文学・社会科学の知識が全ての学習者にとって直接的に社会で生きて行く上で役に立つものばかりではない。しかし、それは人文・社会科学に限った話ではない。工学系や自然科学系の学問分野においても、直接的に役に立つものばかりではない。基礎研究の多くは、応用研究の基礎となるものであって、直接、基礎研究が私たちの生活の役に立つことは少ない。理系の基礎研究に対する批判が、人文学・社会科学の教育・研究に対する批判より少ないのは、大

    人文学・社会科学の社会的支持を向上させるために|大竹文雄
    paravola
    paravola 2019/01/21
    (過大になってしまうのでは)寄付金だけに依存して教育・研究を行うと、フリーライドする人が出てくるため、教育・研究水準は、社会的に最適な水準よりも過小になってしまう。そのため税金をもとにした補助金が必要
  • 『医療現場の行動経済学』の「はじめに」

    大竹文雄・平井啓編『医療現場の行動経済学』を東洋経済新報社から出版いたしました。の内容をご紹介するために、出版社の了解のもとで、「はじめに」を公開いたします。 はじめに 「残念ですが、もうこれ以上、治療の余地はありません」。久坂部羊著『悪医』の冒頭の文章である。あなたががん患者だったとして、医者からこのように言われたら、大きなショックを受けるだろう。当然、治療の可能性について、何度も問いただすに違いない。 『悪医』の主人公の一人で、外科医の森川良生は、「もうつらい治療を受けなくてもいいということです。残念ですが、余命はおそらく三カ月くらいでしょう。あとは好きなことをして、時間を有意義に使ってください」と説明する。副作用で命を縮めるより、残された時間を悔いのないように使ったほうがいいから、患者のためを思って告げるのだという。 確かに、がんという病気と治療法を熟知し、何度も同じような患者を診

    『医療現場の行動経済学』の「はじめに」
    paravola
    paravola 2019/01/21
    (「最小限」では)その場合に、本人の選択の自由を最大限確保したうえで、よりよい選択を促すような仕組みを提供することが望ましいという考え方が、リバタリアン・パターナリズムと呼ばれる考え方である
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