世界の最先端を体感できる都市、ニューヨーク。この街に1996年から在住し、ビジネス・コンサルタントとして第一線で活躍する渡邊裕子さんの最新リポートをお届けします。 新型コロナウイルスによる死者数は、全米で9万人を超えた(5月21日時点)。そのうち2万3000人以上がニューヨーク州内の死者だ(*)。ニューヨークでは、4月7日から11日まで毎日750人以上が亡くなっていた。その後、数は緩やかに落ちて、最近やっと1日当たりの死者数が200人以下の日が続くようになった。とはいえ、ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事は「まだ多い。200人亡くなったということは、200の家族が身内を失ったということだ」と警戒を怠らない。 世論は「経済再開より、ウイルス拡散抑止を優先すべきだ」 今、多くの州では、経済活動再開に向けて動きが本格化している。しかし、州によって感染規模に差があり、再開への姿勢は異なる。ロ