30日午前7時50分頃、福岡県遠賀町遠賀川のJR鹿児島線遠賀川駅から出火、木造平屋の駅舎約400平方メートルを全焼し、約5時間後に鎮火した。 けが人はいなかった。小倉―福間駅間で約1時間にわたり運行が見合わせられ、約2万5000人に影響が出た。 折尾署などの発表によると、JR九州の子会社が運営するたい焼き店と、隣接する空き店舗の付近から出火したとみられる。当時、駅構内には利用客約10人がいたが、逃げて無事だった。たい焼き店は開店前で無人だった。 JR九州によると、火災の影響で特急と普通の計16本が運休、特急7本を含む29本が最大で約1時間遅れた。遠賀川駅では改札が使えなくなり、利用客は駅舎横の仮設通路を使ってホームに移動した。 近くの男性(82)は「最初は駅舎の軒先あたりから白い煙が見えた。消防隊員が屋根に穴を開けると、真っ黒い煙が噴き出てきた」と話していた。