ひとつ前のメール(00A-075)に戻る。 00A-076 差出人:林 正幸 送信日:00年10月2日 件 名:「無極性分子」の問題 こんばんは、林です。 前から問題に感じていたのですが、「無極性分子」というのはおかしいですね。確かに二酸化炭素分子は遠く離れて眺めれば、双極子が打ち消し合って無極性でしょうが、化学では分子が接触するまで近づいたときの性質を問題にします。実際にドライアイスの結晶では、一方の分子の酸素原子部分と他方の分子の炭素原子部分が接触しています。これを無極性と片づけるのは間違いと言えるでしょう。メタンは無極性としても比較的よいかも知れませんが、それでも水素原子がいくらか正電気を帯びている影響は、分子どうしが接近すれば生じてきます。化学では希ガスのような単原子分子以外は無極性というととらえ方はしない方がよいのではないでしょうか。 山本さんのメールの小野先生の次の意見がやや気