考えも意見もまるで私と違うけれど、それでもよく拙ブログにコメントやトラックバックをいただけるブログ主さんがいます。 「春夏秋冬」の和久希世さんです。 最近は、私の記事も(批判的ですが)取り上げてくれたこともありまして、それはそれで感謝しているのですが、彼女と議論を交わす度に、どうしても連想してしまうのが、山本七平と岸田秀の次の対談です。 今日はその記述について紹介したいと思います。 ◆現代日本教信仰箇条 (~前略) 山本 なるほど。それではこの諸症状とやらをしばらく挙げつらってみましょうかね。 今、お話にでた社会の中に不自然をみて、それを悪であるとする発想は、人間は善であるという性善説と表裏の関係にありますね。 人間は善い、自分は善い、しかし社会が悪いのだと。 岸田 つまり、その場合、社会の悪はどこから来るのかということまでは分析しない。今、お話にでた社会悪の構造的原因まで追究しないことが