この画像を大きなサイズで見る これまで、太陽からは全方向にプラズマ粒子が放たれていて(太陽風)、太陽系が天の川銀河の中を進む方向と反対側に長く伸びる“尾”(ヘリオテイル)を形成していると考えられてきたが、NASAの星間境界観測機「IBEX」がその全体像を初めて観測した。 かつて、太陽以外の星に尾が観測されたことはあるが、自分のしっぽを自分で見るのはやはり難しく、ヘリオテイルはこれまで観測されていなかった。 今回IBEXは、遠くからの検出が難しいプラズマ粒子の代わりに、プラズマ粒子が太陽系外からの星間物質(水素)とぶつかってできる中性原子を観測した。中性原子の動きは太陽磁場の影響を受けないので、どこからやってきて届くかがわかるのだ。 この画像を大きなサイズで見る IBEXの研究員らが調べた3年間のデータから、たなびくプラズマ粒子の分布をとらえた姿が浮かびあがった。画像上下(南北)の青い部分が