一時は深刻だった「バター不足」ですが、昨年末あたりから徐々にスーパーに戻ってきました。製菓材料専門店のクオカや冨澤商店などでも、今年に入って販売制限を解除(昨年は一回につき一個しか買えませんでした)。バターのことを悩まずにお菓子が作れるとはなんと幸せなことでしょう。 バター不足が騒がれていた間に、グっと注目されるようになったのは「コンパウンドマーガリン」。植物性油脂と動物性油脂の両方を配合し、マーガリンの軽さにバターの香りをプラスした新しいタイプのマーガリンです。お菓子もパンも軽い仕上がりが好まれる今、多くのパン屋さんのデニッシュやクロワッサン、ケーキ屋さんのパイ生地は「バター」から「コンパウンド」へとシフトしていると聞きます。 でもねぇ。私は、バターにはバターにしかないよさがあると思うのであります。いや、バターでなくてはダメだというときがあるのです。とくに、こんなお菓子を作るときは…。