2018年の紙の出版物(書籍と雑誌の合計)の推定販売金額は約1兆2800億円台となり、市場規模がピーク時の半分を割る見通しとなったことが25日、出版科学研究所(東京)の調査で分かった。1~11月期の販売金額は前年比6.4%減だった。 同研究所によると、調査開始以来、売り上げが最も高かったのは1996年の約2兆6564億円。04年に、わずかにプラスに転じたが、減少傾向が続いていた。 確定値は来年1月に発表される。 出版界に詳しいライターの永江朗さんは、市場規模の半減について「娯楽の中心がインターネットなどのデジタルに移ったことが大きい」と分析している。