日本人でその名を知らない人はいないくらい有名な観光地「熱海」。静岡県の最東部に位置し、熱い湯が海に噴出するほど温泉が豊富であったことがこの名の由来と言われる。徳川家康も熱海を愛し、湯治のために7日間逗留したことがあるという。 かつて熱海は不便な土地であった。現在は東海道線・東海道新幹線や伊東線が通る熱海駅であるが、もともと東海道線はこの地ではなく、現在の御殿場線回りであった。1918年に熱海―函南を結ぶ丹那トンネル建設が開始され、16年の歳月をかけ、1934年に開通したことで今の東海道線となり、熱海が首都圏からも東海・関西圏からも便利な地となった。 従来、飲み水に不自由する土地であったが、丹那トンネルから出る大量の湧き水が熱海の飲料水に利用され、人口増加に拍車をかけた。戦後は、1964年に東海道新幹線が開通し、こだま号で東京駅から1時間足らずの場所となった。高度経済成長期には新婚旅行や社員
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