初の国産合成燃料を披露したENEOSの斉藤猛社長(左)とトヨタ自動車の佐藤恒治社長=28日午前、静岡県小山町 ENEOS(エネオス)の斉藤猛社長は28日、水素と二酸化炭素(CO2)を原料とする合成燃料の供給開始時期について「2027年を目指しているが、それも前倒しできればと考えている」と述べた。まずは海外から輸入した合成燃料に植物などを原料とするバイオ燃料、ガソリンを混ぜた「低炭素ガソリン」として順次展開する。 この日は富士スピードウェイ(静岡県小山町)にあるトヨタ自動車の施設で、初の国産合成燃料を使った自動車のデモンストレーション走行も披露した。国産の供給開始は30年までを想定。製造過程でCO2を出さない水素をいかに安く調達できるかが鍵となる。
衝撃の宣言 2019年2月末、イーロン・マスクがまた世間を驚かせた。彼が率いるテスラの電気自動車(EV)の販売を、すべてオンラインに移行すると発表したのだ。 イーロン・マスクについてはご存じの方も多いだろう。アメリカの起業家で、いまやAppleのスティーブ・ジョブズと並び評される存在だ。 彼の野望は壮大だ。人類を火星に移住させる。宇宙に小型衛星をばらまいて、世界中で使えるインターネット網を作る。時速1000キロを超える移動手段を作る。人間の脳とコンピューターを直接つなぐ――など、いずれも常人には想像もつかないものばかり。その実現性には疑問がつきまとうが、彼はもちろん大まじめであり、そのプロセスも着実に進んでいると言っていいだろう。 そして、彼の野望が現実化した代表的なものが、宇宙産業のスペースXであり、電気自動車のテスラだ。 ゼロからロケット開発を始めたスペースXは、さまざまな失敗を乗り越
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