スナックやキャバクラ、ソープランドなどが並ぶ東北屈指の歓楽街、秋田市・川反(かわばた)がキャバクラ嬢絞殺事件で震え上がっている。殺人の疑いで逮捕されたのは勤め先のキャバクラの店長と同僚ホステス。3人の間に何があったのか。■注射欠かせぬ被害者 「川反に勤めている娘が帰ってこないんです」。5月23日午後、秋田市下新城中野のキャバクラ従業員、伊藤理香子さん(22)の両親から地元の秋田臨港署に相談があった。 伊藤さんが勤めていたのは、川反のビル3階にあるキャバクラ「レジェーラ」。運転免許を持っていない伊藤さんは毎日、家族が運転する車で出勤。帰りは従業員に送ってもらったり客からタクシー代をもらったりしていたが、22日夜に店に出たまま23日午後になっても帰らず、その夜は出勤しなかった。 若い女性が一晩帰宅しないだけで家族が警察に届けたのは理由がある。伊藤さんは膵臓(すいぞう)の細胞が破壊されることによ