今年11月に行われるサッカーW杯カタール大会の放映権をインターネット放送局「ABEMA」が獲得したことが3日、分かった。本大会の全試合を生中継する。注目されていた地上波での日本戦は同社と資本関係にあるテレビ朝日、NHK、フジテレビで放送。日本戦以外はNHKがBSを含めて放送する方向で話が進んでいる。 【写真】W杯出場に王手をかけた日本をけん引する伊東 W杯の放映権の交渉は国際サッカー連盟(FIFA)から購入済みの電通と、NHKと民放から成るジャパンコンソーシアム(JC)の間で行われてきた。しかし年明けの時点で金額的な折り合いがつかず頓挫。「NHKが半分払うことで決着していたが、民放が無理だった。このままでは地上波どころか、日本でW杯の生中継が見られない異常事態になる」(電通関係者)という可能性があった中、ABEMAが急きょ名乗りを上げた。 本紙の取材では、最終的にNHKが全体額の半分を支払