peanut_powerのブックマーク (71)

  • そろそろチェンソーマンについて書いておくか - ゴールデンレトリバー撫でたい

    (※諸事情で再公開です) www.shonenjump.com ネタバレなしです。 (※はてなブックマークに誌バレコメントあるので未読者は見ないように) まず個人的なことから書かせてもらおうかな。 私は元アフタヌーンっ子です。 Twitterでは何度か書いたけど、人生を狂わせた作品を5つ上げるとしたらまず入るのが、植芝理一『ディスコミュニケーション』である。 僕にとってテレビでやってるメジャーカルチャーとは違う、オルタナティブな世界を教えてくれた最初の作品の1つがこれです。それからごく自然な流れとしてBLAME!も読んだし、ヨコハマ買い出し紀行も読んだ。結果としてこれらの90年代アフタヌーン作品は今も自分の嗜好やアイデンティティの深いところに根を張っています。 で、時は流れ、チェンソーマンです。 2019年の夏頃からにわかにTLで「なんであの人(そういうタイプの人)ジャンプ読んでるんだろ

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  • アイドル=少女というイメージは払拭できるか 乃木坂46らの功績と社会の現状から考える

    AKB48に代表される2010年代の女性グループアイドルシーンについて論じられるとき、その群像劇はしばしば「成長を見守る」ことを旨とするコンテンツとして解釈されてきた。芸能の入口に立つ人々を多く含んだ若年者たちによる表現の魅力のありかが語られるうえで、それはいかにも飲み込みやすい説明ではある。実際、彼女たちのパーソナリティが継続的に享受対象となるこのエンターテインメントにおいて、芸能者として成長してゆくプロセスや物語性が訴求力になってきたことは間違いない。 「成長を見守る」といった視点でグループアイドルを枠付けることは、「未熟さを愛でる」ものとしてアイドルを捉えてゆくことにつながりやすい。加えて、グループアイドルの代表格として存在してきたAKB48が、学生服を着想元にした衣装をたびたび製作したことも、アイドルの表現に若さや未熟さのイメージを結びつける。 AKB48がその多様で繊細なプロダク

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  • 27のOLだけど昨日初めてセックスした

    相手は今年初めてできた一つ上の彼氏だった。こんなパッとしない女にも彼氏ができるとは思わなかったし、セックスがこんなに幸せだとは思わなかった。私はいままで告白もされたことないし、したこともない典型的なモテない女だった。 私は大学卒業後に実家を出て一人暮らししながら、とりあえず就職して働いて転職してって寝て一人で酒飲みながらゲームやYouTube見てときどき増田見ながら生きてるって生活をしてた。 私と彼氏さんは職場で出会った。部署は同じだったけど、お互い最初はそんなに気にしてなかった。親しくなったキッカケは去年の部署の忘年会でたまたま席が隣だった。どちらも洋楽が好きで、あるアーティストのファンだった。それからちょくちょく職場で話していくうちに連絡先交換をして事に誘われた。 セックスのときの肌と肌が触れ合う感覚はまだ忘れていない。男の人の裸を生で見るのは初めてだったし、「あぁ、なんか女の人よ

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  • 宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 - logical cypher scape2

    まず全体的な感想としては、面白かったし、方向性としても納得というか共感した。 しかし、読みながら、色々と批判したくなってくるのは何故なんだろうか。 とりあえず、以下、こののまとめと読みながら思った事を書いていくつもりだが、その中には「ここがおかしい」というものも含まれる。ところが、色々考えていると、それって単なる重箱の隅を突いているだけのように思えてしまう。重箱の隅つつきは面白くないよな、と思うので、あんまりしたくないのだが、何故かそういうものばかりが、読んでいてチラチラと頭をよぎるのである。 これは、このが、読んでいて自分のことを批判されているような気分にさせられるだからではないか、と思う。 重箱の隅を突きたくなるのは、図星だからなのであろうか。一方で、いや別に、この批判は俺のことを言っているわけじゃないなんだから、そんなに焦らなくても大丈夫、と思ったりもする。 それから、あとでも

    宇野常寛『ゼロ年代の想像力』 - logical cypher scape2
  • そろそろ吉本隆明のことを書いておくか(1)大衆と思想 - ラブラドールレトリバー撫でたい

    7月のNHKの100分de名著が『共同幻想論』だったらしいです。 www.nhk.or.jp 安藤礼二『吉隆明: 思想家にとって戦争とは何か』のような選書も出ていますが、吉隆明の入門書と言っていいがちょくちょく出ています。最近のアメリカでもリバタリアニズムが復権しつつあるらしいので、なんとなくそういう空気になりつつあるのかもしれません。 100分de名著のテキストを見ると、担当の先崎先生は1975年生まれで、吉を読んだのは1990年代みたいです。これは個人的にシンパシーがあります。なぜなら私も後追いだからです。私は1987年生まれでおそらく吉の読者としてはかなり珍しい世代に入ると思います。 吉隆明は1960年代の全共闘世代のカリスマとしてのイメージが強く、後年語られるときも「あの時代はすごかった」的な、ほぼ過去の人という扱われ方が大半だったような気がします。思想的なバックボーン

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  • 傘木希美という「作品」ー『リズと青い鳥』を巡って(みぞれとは別の視点から考察する) - 錬金術師の隠れ家

    危機の存在するところ、救いもまた育つ。(ヘルダーリン) 「物語はハッピーエンドがいいよ」とは、映画『リズと青い鳥』のなかで希美が言った言葉であるが、これは呪いの言葉である。それというのも、物語を楽しむ者は、実際に語られる出来事を無理にでもハッピーエンドにつながる出来事に解釈してしまいがちになるからだ。この呪いは鑑賞者だけでなく、語る人にもふりかかる。希美はハッピーエンドを欲しているが、彼女が実際経験した出来事はハッピーエンドにつながるものといえたのだろうか。 危機 こんなことは『リズと青い鳥』を最初に見たときは考えもつかなかった。それというのも、二人がハグを重ねた後に挿入される二羽の鳥が飛翔するイメージは、二人の永遠の愛を物語るハッピーエンドを示唆するものに見えたからである。だが、何度も見返しているうちに、その直前のシーンで画面と語調が雄弁に語るのは、とても明るい感情などではなかったと気

    傘木希美という「作品」ー『リズと青い鳥』を巡って(みぞれとは別の視点から考察する) - 錬金術師の隠れ家
  • 【ガルラジ】やがてリスナーは世界に入門する──ガールズ ラジオ デイズ - 恥の上塗り

    先日行われたニコニコ超会議内のステージイベントにてセカンドシーズンが発表され、現在もなお私の脳のリソースを支配し狂わせているコンテンツであるガールズ ラジオ デイズ、通称ガルラジ。聴き始めた当初からガルラジに対して続けていた思考をセカンドシーズンが開始する前に脳のリソースを開放する意味も込めて記事として出力しておくことにした。 この記事ではガルラジをメタ・フィクションとして解釈するとともに、リアルタイムで体験することの意味について書いていく。 すでにガルラジを楽しんでいる多くのリスナーの方には釈迦に説法だろうし、ネタバレがあるので未聴の方向けの記事ではないが、気が向いたら読んでもらいたい。 ガルラジを未だ聴いていない方は、勝手に私が全幅の信頼を置いているフォロワーさんが書いた未聴の方向けの紹介記事を読み、興味を持ったら私が一番好きなチーム富士川の第一回放送を聴き、ガルラジの世界に入門してほ

    【ガルラジ】やがてリスナーは世界に入門する──ガールズ ラジオ デイズ - 恥の上塗り
  • ガルラジ怪文書まとめ - ゴールデンレトリバー撫でたい

    だいぶ増えたので自分用も兼ねて見つかったものまとめました。なんかあれだったらあれします。 2019/03/05 0:16 最終更新 1月頃の記事 声優オタク視点 考察 2月頃の記事 ガルラジ類縁作品 最終回後の感想 1月頃の記事 放送初期、ガルラジの不思議な手触りを全員なんとか他人に伝えようとしていた時期の記事 note.mu ほとばしる熱意 note.mu リアルタイムで追うことの重要性 cemetrygates1919.hatenablog.com 充実したコンテンツの総合的な紹介、オススメ anond.hatelabo.jp 増田らしい勢いがある note.mu 実在と虚構 声優オタク視点 nobu-v.hatenablog.com 声ラジオタ視点からの記事 kenkanar.hatenablog.com 春野杏さんのファンの方の視点から 考察 lichtung.hateblo.jp

    ガルラジ怪文書まとめ - ゴールデンレトリバー撫でたい
  • ガルラジにおける視点、時間、超越性について - ゴールデンレトリバー撫でたい

    うおお第一シーズンもそろそろ終わりだしそろそろ考察っぽいのを書くぞ!!!と思って書き始めたら異常な長さ(2万字あります)になったけどなんとか最終回ギリギリに間に合いました。 Twitterやブログの有識者各位から色々な知見を頂きました。ありがとうございます。 ガルラジ怪文書まとめ - 除雪日記 毎度の手前味噌な紹介記事はこちら livedoor.hatenadiary.com #1 虚構から届く電波 1.1. 映像と音におけるパースペクティブ 1.1.1. フィクションの世界の音 1.1.2. 映像には必ず視点が含まれる 1.1.3. 音にパースペクティブはない 1.1.4. 録音された音に保存される距離感 1.2. ガルラジの音声と虚構から届く電波 1.2.1. ガルラジのブースにはマイクがある 1.2.2. 虚構の世界でレコーディングされた音 1.2.3. 虚構のマイクと現実のスピーカ

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  • 美学を一から勉強するひとのために:文献リスト - 昆虫亀

    先日、「美学を一から勉強しようとするひとは何読めばいいですか?」って聞かれました。 これまでは「美学研究者なら誰に聞いても同じような答え返ってくるんじゃね?」と思ってて、わざわざ参考文献リスト作ってなかったのですが、昨日amazonで「美学」で検索したら中井正一の『美学入門』とか出てきたんで、やっぱ公の場に出しといたほうがいいかな、と。 では以下、わたしのオススメです。 ちなみに、日語文献です。 英米系分析美学の入門書については、以前書いたので、こちらを見てください⇒★。 はい。 とりあえず、最初はこれ読んで下さい。 西村清和『現代アートの哲学』 まぁ教科書として書かれてますので、読みやすいですし、素朴な日常的関心から専門的な議論への持って行き方が上手いので、読んでて面白いと思います。 練習問題もついてるし、ちゃんと自分で考えたいひとにはオススメ。 読みやすいという点では、これも良いで

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  • 近くて遠い、『リズと青い鳥』と山田尚子の距離 // 抱きしめることをやめた「愛」の物語について - ふかふか団地ブログ

    「ああ、神様。どうしてわたしに」「籠の開け方を教えたのですか」 この藤棚も鳥籠であり、傘木希美もまた自覚なき鳥であることを示唆する 『リズと青い鳥』という名称が指すものは多く、映画『リズと青い鳥』であり、絵・戯曲「リズと青い鳥」であり、吹奏楽曲「リズと青い鳥」であり、劇中劇「リズと青い鳥」である。さらにこれは、武田綾乃「響け!ユーフォニアム 波乱の第二楽章」において記されたものとも差異がある。*1 映画内においてすべての大元となっている絵・戯曲「リズと青い鳥」は、素直に受け止めれば悲劇である。それは昔に読んだという傘木希美の「好きだよ。最後ちょっと悲しいけどね」という感想や、劇中劇として挿入される「リズと青い鳥」の最後の場面が前述の台詞で締めくくられることが大きな要因となっている。 映画『リズと青い鳥』にはさまざまな感想が寄せられているが、その中でも目立つのが「残酷」だというものだ。*

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