フェラーリ： 2009年F1シーズン・レビュー : F1通信
エンジン：フェラーリ056 優勝：1回 ポイント：70（4位） ドライバー1：キミ・ライコネン ドライバー2：フェリペ・マッサ（負傷） ドライバー3：ルカ・バドエル（交代） ドライバー4：ジャンカルロ・フィジケラ シャシー モーターレーシングで最も有名なチームの55台目のF1シャシーは、シーズン序盤の5戦ではわずか2回ポイント・フィニッシュを果たしたのみで、強い印象を与えなかった。チームはスペインGPで、パフォーマンス改善と重量配分の向上を目指して「B」スペック･マシンを導入した。さらに新しい軽量シャシー（No. 279）が製造されキミ・ライコネンが使用した。そのため新たにクラッシュ・テストを受けなければならなかったが無事合格した。ライコネンはチームメイトのマッサよりも大柄で体重が重かったので、KERSシステムをマシンに搭載することは彼にとって大きな問題だった。 マッサはシルバーストンで軽
2009年F1シーズン・レビュー Part 3 : F1通信
ライコネンは、スパでフィジケラを抑えてフェラーリに優勝をもたらした。しかしこのときのフィジケラはフォース・インディアに乗っていた。メルセデス製エンジンを搭載したフォース・インディアのマシンは、低ダウンフォースが要求されるサーキットにおいて絶好調だった。エイドリアン・スーティルは非常に速いがワイルドであることを証明したが、事故がちだった。しかし、ベルギーではフィジケラの大番狂わせの優勝を阻止できたのは、ライコネンのKERSがあったおかげだった。フィジの後任で過小評価されていたヴィタントニオ・リウッツィは、モンツァでブラウンの2台に続いて表彰台を目指していたが、ドライブシャフトが故障した。 またスパでは新たなスキャンダルが発覚した。元ワールドチャンピオンのジョン・サーティースの19歳の息子がブランズ・ハッチでのフォーミュラ2のレースで、脱落したホイールによって死亡したわずか1週間後、ハンガリー
2009年F1シーズン・レビュー Part 2 : F1通信
ウェバーはドイツでグランプリ初優勝を果たした。その後のハンガリーではハミルトンが、ヴァレンシアではバリチェロが、ベルギーではフェラーリのライコネンが優勝した。着実な挑戦者はひとりもいなかったことがバトンにとっては救いになった。ワールドチャンピオンシップはがら空きのゴールで、誰もそこにボールを蹴ることができないようだった。開幕7戦でバトンは95ポイント中61ポイントを獲得したが、次の7戦では23ポイントしか獲得しなかった。そして優勝の10ポイントではなく、3、4、2、2、8、4と細かくポントを積み重ねていった。 彼は、自身の超スムーズなアラン・プロスト的スタイルの犠牲者だった。バリチェロはブリヂストンタイヤをやや攻撃的に使うので、タイヤをより温めることができた。したがって彼は予選と決勝でバトンを上回り、モンツァで優勝した。バトンはレースでスピードを見せたが、しばしば予選の順位が下位だったため
2009年F1シーズン・レビュー Part 1 : F1通信
前年の12月に突然意外な撤退により、F1に衝撃を与えたホンダの灰の中から蘇った不死鳥、ブラウンGPは最初の2戦で優勝した最初の「新」チームとなり（メルセデス-ベンツ、マーチ、ウルフはそれぞれ1954年、1970年、1977年に初優勝を果たしている）、ドライバーズ・タイトルとコンストラクターズ・タイトルを獲得した。彼らは8戦で優勝し、1-2フィニッシュ4回、表彰台15回だった。 そしてシーズン末には、ジェンソン・バトンがルイス・ハミルトンの栄冠を引き継いだため、ふたりの英国人ではなく、ふたりのイングランド人が初めて2年連続でタイトルを獲得した。 2009年はほぼ必然的に議論を伴うスタートになった。まず、新しい規約があった。スリックタイヤが復活した。運動エネルギー回収システム（KERS）はオプショナルで、コスト削減時代に何百万ドルもかかる開発を追求することを選んだマクラーレン、フェラーリ、BM
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