「うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」 2ちゃんねるの管理人(当時)・ひろゆき氏の言葉だ。それは真実であり、こうも言える。 「罠を罠であると見抜ける人でないと、インターネットを使うのは難しい」 とくにネット人口が一気に増えた2000年前後は、ネット世界をよちよち歩くビギナーをカモにした「罠」がたくさんあった。お金を奪おうとする者から、怖がらせてやろうという愉快犯まで、よからぬ輩どもが設置したトラップたちだ。 まるでスラム街の路地のようだった、当時のネット世界。思い出したくないようで懐かしみたくなる、「インターネットの罠」たちを振り返ろう。 ▲筆者が当時使っていたPC、SOTECのWL2120。もうディスプレイが立たない キング・オブ・インターネットの罠「ブラクラ」 まず、「罠」のデパートといえば前述した2ちゃんねるである。投稿者はほぼ匿名で何でもありの巨大掲示板