「正しい和食」というものがあった。農水省が省益のために海外の和食屋を認証しようというものだ。その流れは、無形文化財としての「和食」のユネスコ認定といったものでまだ続いている。 具体的には、政府が、日本人による海外日本料理屋を、正しい和食として宣伝するとか言っている。結局は現地で受け入れられている和食、日本食について、中国系や韓国系による日本食は正しい日本食ではないとイチャモンをつける話である。「それは本当の日本食ではない。本当の和食を食べたければ日本人の経営するココで食え」と海外での和食を日本人で囲い込もうとするようなものにしか見えない。 微妙に違和感のある話であるが、それを日本人がやられたらどうだろうか。 実際に、かつて日本がそれをやられていたことがある。 カップヌードルについて、日本も米国の業界にヌードルの名前を使うなと言われている。1979年の朝日新聞「米国業界カンカン 『ヌードルの