外国語の辞書や教材があり、教師がいて、学べる条件というのは、数千年の積み重ねの結果です。今、日本で英語が学べるのは、その前にオランダ語のできる人がいたから。オランダ語のできる人がいたのは、その前に中国語のできる人がいたから。そのような数千年にわたる先人たちのお陰で、外国語が学べる今があります。 さて、具体的には、 1.大昔は、そんなに遠くには行けないから、接する異言語(外国語)は、すぐ近く(隣の国あるいは隣の村)の言葉です。現在でも、フランスとドイツなどの国境付近の人は両言語話せる人が多いのと同じように、国境付近には両方の言葉が話せる人がいるものですが、その中には非常に高いレベルで両言語が自由に使える人が少数いるのです。行商人の子のように、小さいときから行ったり来たりしているとか、両親が違う言語のバイリンガル家庭だとかです。その人たちがまず最初の通訳になります。 時代がたって、少し遠くの国
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