以前、TBSラジオのセッション22で荻上チキさんが紹介していた書籍『ステレオタイプの科学』を読み終えた。 『ステレオタイプの科学』クロード・スティール(英治出版)↓ ■ はじめに読む前はなんとなく差別についての話なのかと思っていたけれど、読んでみるとだいぶ違った。 社会に存在している「ステレオタイプ(偏見)」がパフォーマンス(テストの点数やスポーツのスコアなど)を低下させるのではないか?という仮説が正しいのか? その影響を緩和させる方法はあるのか? これらを心理学者が突き止めていく流れをまとめた本であり、仮説を立て、どのような実験をすればよいかを考え、実験結果から理論を検証していく様子は「ミステリー」として大変面白く、やや硬い話題とはいえスルスルと読めた。 しかし、読了後にステレオタイプに関する理論には再現性が無いらしい、という話題を知った。 この記事では、高校生に物理を教えている自分がど
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