神戸大学大学院人間発達環境学研究科の野中哲士教授、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンのEnora Gandon博士、ディーキン大学のJohn A. Endler王立協会フェロー (FRS) らから成る国際研究チームは、フランス、インドのヒンドゥーコミュニティ、ムスリムコミュニティの3つの共同体における熟練陶工が、いずれの共同体でも作られていない土器の型式を手本とし、土器を複製する実験を行いました。実験の結果、普段作り馴れていない非伝統的な土器の形態であるのにもかかわらず、3つの共同体の職人たちが成型した土器の形とその形態発生の軌道から、それを作った個々の職人が属する共同体が定量的に識別できることが明らかになりました。今後、土器の形態等に見られる社会的パターンの生成について既存の見方を覆す新たな理解をもたらすことが期待されます。 この研究成果は、2月27日 (日本時間) に、米国科学アカデミ