歯の痛みの原因は,色々あると解説しましたが,やはり一番の原因はむし歯です。そこでむし歯の成り立ちと予防法について,色々な立場から4人の先生に解説していただきます。 実はむし歯も歯周病も感染症です。例えば,生まれたばかりの赤ちゃんのお口の中は無菌状態です。しかし,歯が生えると感染が始まります。菌を持つ親が口移しに食べものを与えたり,誰かとキスをすることでむし歯菌や歯周病菌が感染します。 ところが,感染しただけではむし歯にも歯周病にもなりません。 むし歯は唾液の性質,量や食事習慣(間食),歯の掃掃状態(ブラッシング)が悪いと発症します。さらに歯周病は喫煙や糖尿病の有無によっても影響を受けて発症します。 食事習慣や歯の清掃状態に関しては分かると思いますが,唾液の性質や量ってわかりますか? 唾液の働きと作用 1.歯を再石灰化する。 2.歯を溶かす原因となる糖やプラーク(バイ菌のかたまり)を洗い流す