卵巣とは、卵子を蓄えるための女性特有の臓器で、男性の精巣と対になるものです。 また、卵巣は様々な腫瘍ができやすい臓器ともいわれています。卵巣の腫瘍にはどのようなものがあり、どのような治療が行われるのでしょうか。 卵巣とは、子宮の両側にある親指大の臓器で、アーモンドのような形をしています。女性は、そのなかに、卵子の元となる数百万もの原始卵胞という細胞をもって生まれてきます。 原始卵胞は、思春期になると成熟し、このなかで育った卵子が毎月ひとつずつ卵巣の外に排出されます。卵子は、卵管采で受け止められ、卵管のなかに入ります。卵管内で精子と出会い、受精すれば、子宮に運ばれ、妊娠が成立したことになります。 卵巣には、このように、胎児のもととなる卵子を育てる役割の他、妊娠に備えて子宮をコントロールする2種類の女性ホルモン(エストロゲンとプロゲステロン)を卵胞から分泌する役割をもっています。 卵巣は、腹部