クラフトビールが注目を集めているが、実は、ここ数年でいきなり現れた商品カテゴリーではない。第1次、第2次ブームと違って、一過性の流行で終わらないと見込まれるのはなぜか。 「とりあえず一杯めはビールで」 そんな光景が当たり前だったのは過去の話。いまや最初の乾杯にビールだけが並ぶのは少数で、ワインやハイボール、ロングカクテルなどさまざまな飲み物が混在する状況にある。そもそもビールを飲まない人も少なくない。日本でワインやウイスキーが堅調に売上を伸ばすなか、いわゆる洋酒カテゴリーで一人負けを喫するかたちになっている。 もっとも、ビールすべてが劣勢なわけではない。消費が落ち込んでいるのは、アサヒビールやキリンビールなど大手メーカーが長年造り続けてきたビール。その大半はラガータイプのビールで、爽快なのど越しや心地いい苦味などを特徴とする。 日本の飲食店で生ビールを注文すれば、基本的には黄金色のラガービ
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